ヨーロッパのワインでダントツの人気のフランスワイン、さまざまなワインが日本に輸入される中、フランスの輸出はどのような状況にあるのでしょうか。フランスワインの輸出について探ってみましょう。

フランスのワイン生産量

フランスはボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュの三大銘醸地をはじめ、フランス全土に広がる数々の有名産地を擁するワイン大国です。
ブドウ栽培面積は約85万8000haでスペインに次いで現在第2位となっていますが、ワインの年間生産量は約4567万hlを超え堂々の1位です。(1hl:ヘクトリットル=100lに相当)
もちろん量だけのことではなく、品質面においても世界中の人々に最高水準として認められ、常にトップの座に位置しています。

フランスのワイン輸出量は?

フランスのワイン・スピリッツ輸出業者連盟(Fédération des exportateurs de vins et spiritueux)の2019年2月13日のニュースによると、貿易戦争や2017年の不作により輸出量は前年比2.7%減の結果となったということです。
生産量が世界No.1で輸出量が減っていると聞くと、おや?と思われるかもしれませんが、国内でのワインの消費量がそれだけある、(熟成もさせていますし)フランス人が日々ワインをこよなく愛していることがお分かりいただけるでしょう。

フランスのワイン輸出額は?

一方、輸出金額では安定した業績を残しており、2018年度における酒類の輸出業績発表で、4年連続で輸出額が増加したことが分かりました。
ワインのみの輸出による営業利益は前年比2.6%増加の89億ユーロでした。(蒸留酒のみでは1.8%増の43億ユーロでした。)
欧州向けは堅調で、EU内での輸出額は前年比2.2%増を記録しました。
しかし、中国向けの輸出は14.4%減と、大きく落ち込みました。貿易戦争や経済成長の鈍化が原因と見られています。
実際には、中国向けのワインが香港やシンガポールを経由していることから、減少率は2.5%にとどまるとの試算もあるようです。

実際のフランスワインの大きな得意先は?

2018年のワイン輸出先第一位はなんとアメリカです。
アメリカはフランスにとって一番のワイン輸出相手国、といわれても、文化が対称的というイメージを持つ方には今ひとつぴんと来ない感じですが、2018年度のアメリカへの輸出額は前年比4.6%増の32億ユーロに達しました。
その理由は、現在人気急上昇中のロゼワインの輸出が非常に好調なためです。
マルセイユで開かれた関係者会合で、アメリカでのロゼワイン販売が延びていることが取り上げられました。
英ワイン・インテリジェンス(Wine Intelligence)社によれば、アメリカの65%のミレニアル世代がロゼワインを好んでいるとの結果が出ています!
ロゼワインだけをとってみると、今やアメリカがフランスに次いで第二のロゼワイン消費国になりつつあります。

チリワインに追い抜かれた!日本におけるワイン輸入量は!?

ワインはフランスをはじめとするヨーロッパ中心のイメージだったものが、ここ数年日本で巻き起こったワインブームで身近な飲み物になり、日本のワイン全体の輸入量も伸び率が高くなっています。
そのため、輸入量が急増しているチリワインが2015年にフランスを抜いて日本のワイン輸入量のトップに躍り出たとの報道がありましたが、ご記憶が新しい方も多いのではないでしょうか。
ついこの間4年程前の出来事ですが、以降チリワインが日本でのワイン輸入量No.1です。
そのため、日本国内で量として換算すると、輸入量は2位にとどまっています。
日本人の持つ「ワイン」という飲みもの自体の捉え方が以前に比べ、日常飲むものへと変化したことが分かる結果かもしれません。